がんばらない程度にがんばってほしい

春。
病院の周りには大量の桜が。
今日は多くの新人君達が病院にフレッシュマンスーツをまとい来ていた。


昨年度をもって、気持ちとは裏腹にうちの病院を退職した同期のBanbi。
今日、病院に来ていた。

彼女はとてもアグレッシブ。
彼女はとてもがんばり屋。
そんな人並み外れた行動力と実行力とは裏腹に昨年体調を崩し、満足に動くことができなくなってしまった。出勤することも困難になり、退職。

昼食時の技師室にきて、
『迷惑ばかりかけてすみません』と一言。
『本当はまだ働きたいです』とおれには聞こえた。
彼女は涙を浮かべていた。
誰もが彼女にいてほしいと思い、しかし誰もが彼女の体調を戻すことを優先にしてほしいと願う。

世間は春。
今日が彼女にとっての新しい一歩となってほしい。
がんばりすぎない程度にがんばってほしい。