2008年1月17日木曜日

今日が原点

今日はご存じのとおり阪神淡路大震災の日。
この地震が発生したとき周囲の県の病院から派遣された医療チームはごくわずかだったという。まして遠く離れた県の病院からの医療チームはほとんどなかったらしい。

 被災している現場での医療は不可能に近い。だから遠くの県に患者を運んで、マンパワーも医療資器材も豊富なそこで治療を行うことが、できていたらあそこまでの死者はでることがなかったかもしれない。そんなシステムが構築されていれば・・・。
 そんな思いから作られた国を挙げてのシステムがDMAT(災害医療支援チーム)。
昨年の新潟中越沖地震では発災20分後に全国にいるDMATメンバーに待機・出動要請メールが一斉送信され、一番早いチームで2時間後にはヘリで現地入りした。その他遠い県から車で多くのチームが何時間もかけて現地に向かった。われわれのチームもそのうちの1つだった。

 そこに助かる命がひとつでもあれば、現地に赴く意義はある。
残念ながら、世間や院内でのDMATの認知度はまだまだ低い。
今後いつどこで集団災害が起こるかわからないが、そのときに救える命を取りこぼさないよう、日頃の準備と出動体制の確立になお一層力をいれていかなくてはいけない。

そんなことを考えていた。

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